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重症むし歯の治療(根管治療)は歯医者へ何回通う?治療回数がかかる理由

こんにちは。
石川町駅より徒歩1分、元町・中華街駅より徒歩8分の歯医者【石川町歯科クリニック】です。
虫歯が深く進行して歯の神経まで細菌が達すると、痛みや腫れが強まり、日常生活にも支障をきたします。
こうした重度の虫歯に行うのが「根管治療」です。
歯を抜かずに残す可能性を広げるための大切な治療ですが、複数回の通院が必要になることも多いため、「何回くらい通えばいいのだろう?」と疑問を持たれる方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、根管治療の一般的な流れから治療回数の目安、そして通院回数が複数回にわたる理由について、わかりやすく解説します。 三井田 勝也 院長
1995年3月 鶴見大学 歯学部 卒業
1995年4月 医療法人審美会 鶴見歯科医院 入職
2010年3月 医療法人審美会 鶴見歯科医院 退職
2010年4月 石川町歯科クリニック 開院
2015年 医療法人 豊勝会 設立
医院名:石川町歯科クリニック
所在地:〒231-0868
神奈川県横浜市中区石川町1丁目13 2F
根管治療の回数がかかるのは「歯の健康を守るための治療」だから

まずは、根管治療とはどのような治療なのかを知っておくと、治療回数がかかる理由も理解しやすくなります。
根管治療とはどんな治療?
根管治療は、虫歯菌に感染した歯の神経や根の中の組織を取り除き、根管の内部を洗浄・消毒してから薬剤で密閉する治療です。
・虫歯が神経まで進行した場合
・過去に治療した歯が再び細菌感染を起こした場合
などに行われ、歯を抜かずに残す可能性を広げるために役立つ重要な処置です。
なぜ1回で終わらず、複数回かかるのか?
歯の根の中にある「根管」は、とても細く複雑な形をしています。
特に奥歯は根管の本数が多く、途中で曲がっていたり、枝分かれしていたりします。
そのため、根管内に入り込んだ細菌や汚れをできるだけしっかり取り除くためには、1回の治療で終えるのではなく、複数回に分けて丁寧に洗浄・消毒を行う必要があります。
また、薬剤を根管内に入れて様子を見ながら、痛みや腫れが落ち着いているかどうかを確認する時間も欠かせません。
こうした理由から、どうしても「通院1〜2回で完了」という治療ではなく、数回にわたって通っていただくことが多くなります。
根管治療は何回くらい通う?治療の「回数」の目安

「何回くらい通えば終わるのか」というのは、多くの方が気になるポイントです。
実際の回数は、歯の場所や根管の形状、感染の程度などによってお一人お一人異なります。
ただし、ある程度の目安は厚生労働省や東北大学の研究などでも示されています。
根管治療の平均回数は4~5回
厚生労働省の資料では、東北大学の報告をもとに、最も治療が難しいとされる下顎の奥歯(下顎第二大臼歯)の根管治療について、次のような平均回数が示されています。
・神経を取る治療(抜髄)の場合:平均4.25回
・再治療(感染根管治療)の場合:平均5.55回
難易度の高い奥歯のケースでは、このように4〜5回程度かかることも多く、根管治療は「1〜2回で終わる治療ではない」ことがうかがえます。
参照:厚生労働省|:歯科医療について(その2)「歯内治療に係る根管治療ついて」p57 >
通院回数が増えやすいケース
実際の根管治療の通院回数は、歯の状態や必要な処置の多さによってお一人お一人で変わってきます。
通院回数が増えるおもな理由としては、以下のような点が挙げられます。
・根管が細く曲がっていて、器具が届きにくい
・根管が枝分かれしており、清掃を必要とする部分が多い
・過去の治療で入っている土台や詰め物が複雑で、慎重な除去が必要
・再治療(感染根管治療)のケースで、すでに強い感染がある
・症状が強いため、薬剤を入れかえながら落ち着くまでの時間が必要
こうしたケースでは、歯を残すために必要な治療工程が多くなるため、通院回数が増える傾向があります。
根管治療の流れで知る「通院回数が複数回にわたる理由」
根管治療がどのようなステップで進むのかを知ることで、なぜ複数回の通院が必要になるのかがイメージしやすくなります。
STEP 1.診査・診断

まず、虫歯の進行具合、歯の根の形、歯のひび割れの有無などを確認します。
必要に応じてレントゲンやCTを撮影し、根管の本数や形を把握した上で治療計画を立てます。
STEP 2.虫歯や古い詰め物・被せ物の除去

虫歯の部分、古い詰め物や被せ物、土台などを丁寧に取り除き、根管にアクセスできる状態に整えます。
STEP 3.根管の清掃・消毒(複数回の通院)

専用の細い器具(ファイル)を使って、根管の内部を少しずつ広げながら、感染した部分を取り除きます。
同時に消毒薬で洗浄し、細菌の数をできるだけ減らしていきます。
このとき、消毒薬を入れかえながら経過を見ていくため、数回にわけて治療を行うことが多くなるのです。
根管治療では、的確な治療のために時間と回数が必要となり、慎重に進めることが大切とされています。
STEP 4.根管充填(薬剤で密閉)

根管内の炎症が落ち着き、症状も安定していることが確認できたら、根管の内部にお薬を詰めて密封します。
ここまでが「根の治療」の一つのゴールです。
STEP 5.被せ物で歯を守る治療

根管治療を行った歯は、神経がなくなってもろくなりやすく、割れやすい状態になります。
そのため、治療後はできるだけ早く土台や被せ物を装着し、噛む力に耐えられるよう補強していきます。
根管治療が終わった後にそのまま長期間放置してしまうと、再感染や歯の破折につながることがあるため、注意が必要です。
大切なのは、丁寧な治療と通院を続けること

根管治療では「何回で終わるのか」と気になるかもしれませんが、それ以上に大切なのは、一回一回の治療の質と、途中で通院を中断しないことです。
虫歯治療の「約6割」は再治療
虫歯治療に関する報告では、歯科医院に通う患者さんの約6割が、一度治療した歯の再発むし歯(いわゆる二次虫歯)の治療を目的として受診しているとされています。
一度詰め物や被せ物で治した歯でも、その境目から細菌が入り込み、「二次虫歯」として再発してしまうことが少なくありません。
二次虫歯になってしまい再治療が必要となる理由としては、
・詰め物や被せ物の境目に汚れがたまりやすい
・年数の経過やかみ合わせの変化で、わずかなすき間や段差が生じてくる
・毎日のケアや生活習慣の影響
といった要因が重なった結果と考えられます。
参照:J-STAGE|ニューセラミックスレター「歯周病とセラミックス」p5 >
初回治療を寧に行うことの大切さ

だからこそ、根管治療は、最初の治療でどれだけ丁寧に感染源を減らしておけるかが、その後の経過に関わってきます。
初回の根管治療で、
・根の中をできるだけ清潔な状態に整える
・適切な被せ物を装着する
・定期的なチェック(歯科検診)を続ける
これらの点が、再治療や抜歯のリスクを低減する上で重要です。
歯内療法(根管治療)の研究では、初めて根管治療を行う歯の方が、再治療の歯よりも良好な経過を得やすいといいます。
・初回の段階では、感染がまだ根の先まで広がりきっていないことが多い
・歯の内部の構造が比較的複雑になっておらず、治療を行いやすい
といった理由から、根管の状態を整えやすいのは初回治療のタイミングであるという傾向があるのです。
つまり、最初の治療を十分な回数をかけて丁寧に行うほど、再発を予防することができ、その歯を長く使える可能性を高めやすいのです。
当院でも、診査・診断から根管内の清掃・消毒、そして治療後の被せ物まで、一つ一つのステップを丁寧に行うことを大切にしています。
「何回で終わるか」だけでなく、「一本の歯とどれだけ向き合って治療しているか」を重視し、患者さんの歯をできるだけ長く守ることをめざしています。
治療を途中で中断しないことが大切

一方で、根管治療の途中で通院が途切れてしまうと、根管の中に残っている細菌が再び増え、炎症がぶり返してしまうことがあります。
治療の間隔を空けすぎたり中断したりすると、再び痛みや腫れが出ることになりかねないので注意が必要です。
・痛みがなくなったからといって、自己判断で通院を中断しない
・歯科医師に指示された間隔で、通院を続ける
この2点が、歯を守るために重要なポイントとなります。
根管治療の回数は、「自分の歯で噛める幸せ」に大きく関係しています

「自分の歯でしっかり噛める」ことは、好きなものをおいしく味わえたり、痛みを気にせず食卓を囲えたりすることにつながり、毎日の「幸せ」を支えています。
重度のむし歯に対して行う根管治療は、自分の歯をできるだけ抜かずに、1本でも多く残せる可能性を広げる治療です。
大切なのは、途中で治療を中断せず、最後まで治療を受けきることです。

石川町駅より徒歩1分、元町・中華街駅より徒歩8分の歯医者【石川町歯科クリニック】では、歯の状態や治療の流れ、通院回数のおおよその目安をわかりやすくお伝えし、患者さんと相談しながら進めていきます。
「どのくらい通院が必要になりそうか知りたい」「歯を残せるか相談したい」と思われた際は、どうぞお早めにご相談ください。
医療法人豊勝会 石川町歯科クリニック
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