こんにちは。
石川町駅より徒歩1分、元町・中華街駅より徒歩8分の歯医者「石川町歯科クリニック」です。
 
「歯周病が全身疾患の原因になる」ということを耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。
しかし、なぜお口の病気が全身の健康に影響をおよぼすのか不思議ですよね。
 
今回は、歯周病と全身疾患の関係について解説します。
 
 

なぜ歯周病が全身疾患の原因になるの？

歯周病が進行すると、歯と歯ぐきの境目の「歯周ポケット」がどんどん深くなります。
そして、酸素を嫌う歯周病菌は、歯周ポケットの奥深くでどんどん活発になり、繫殖して毒素を吐き出します。
その歯周病菌や毒素が、血管を通って全身をめぐり、身体のあちこちで悪さをはたらくのです。
 
初期段階の歯周病は、適切なオーラルケアで進行を食い止めることができます。
重症化させないためにも、定期的に歯科を受診しましょう。
 
 

歯周病が原因でおこりうる全身疾患

歯周病と関係の深い病気の代表は以下の6つです。
 

1.狭心症や心筋梗塞

歯周病菌は、歯ぐきから血流にのって全身へ運ばれ、血管の内側に糊状のかたまりを作ります。
そうすると、心臓への血のめぐりが悪くなり、狭心症や心筋梗塞などの心臓病の原因になることもあるので注意が必要です。
 

2.脳梗塞

歯周病菌によってできた糊状のかたまりが、何かの拍子に剥がれると血栓という血のかたまりを産み出します。
その一部が脳へと運ばれると脳の血管が詰まり、脳血管疾患につながるのです。
 

3.糖尿病

歯周病と強い相互関係があることがわかっているのが糖尿病です。
歯周病が悪化すると、血糖値を下げるインスリンの作用が低下し、糖尿病を悪化させます。
逆に、歯周病治療で症状がよくなると、糖尿病の改善にもつながることもわかっています。
 

4.誤嚥（ごえん）性肺炎

寝たきりの方やシニア世代にご注意いただきたいのが、誤嚥（ごえん）性肺炎です。
飲み込む機能が衰えると、食べ物に混じった歯周病菌が誤って肺に侵入する誤嚥（ごえん）が起き、肺炎を引き起こします。
 

5.早産・低体重児出産

妊娠中はホルモンの関係で歯周病になりやすい状態です。
歯ぐきの腫れや出血を引き起こす炎症物質によって陣痛が促進され、早産や低体重児出産のリスクも。
安定期に入ったら、一度歯科を受診しましょう。体調を考慮した治療を行います。
 

6.認知症

認知症は、2020年で600万人もの方がかかっている病気で、その約6割を占めるのが「アルツハイマー型認知症」です。
これはアミロイドβという物質が脳に蓄積されて起こる認知症で、歯周病菌が蓄積の速度を高めることが報告されています。

（出典：九州大学‐歯周病菌感染は全身の脳老人斑成分を脳内輸入させる　より）

歯周病を予防することが全身の健康のカギ

歯周病は、年齢関係なく、誰しもがかかる可能性のある国民病です。全身疾患の予防のためにも、

・歯磨きで血が出る
・歯ぐきが腫れる
・口臭を指摘された

などの歯周病の症状がある場合には、早めに歯科受診しましょう。
 
【石川町歯科クリニック】では、歯周病予防のために、クリーニングやブラッシング指導を行っています。
日本臨床歯周病学会認定医やアメリカ歯周病学会(A.A.P)会員などの資格を持ち、質の高い指導を心がけている当院で、セルフケアの質を高め、お口の健康だけでなく全身の健康を守りましょう。

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